※本記事は住宅情報WEBマガジンDaily Lives Niigataによる取材記事です。
ROMOを選んだ決め手は、価格の分かりやすさ
日差しを受け白く輝くボックス型のB邸。
この建物はモリタ装芸の定額制注文住宅「ROMO」で、間口4.5間(約8.2m)×奥行3.5間(約6.3m)の総2階。
ポーチ部分の1畳分のくぼみがROMOの象徴的な外観デザインだ。
Bさん夫婦は2018年に結婚しアパートで暮らしていたが、2021年に長女が生まれると手狭に感じるようになったという。
「家を建てようと考え始め、住宅情報誌を見てどんな住宅会社があるのかを調べたり、S.H.Sにある住まいネットラウンジに相談に行ったりしました。そこでいくつかの会社を紹介して頂いたうちの1社がモリタ装芸さんだったんです。後日、営業の中村さんに対応を頂き、本社にあるモデルハウスを見学させて頂きました。他の会社さんはあまりピンとこなかったんですが、モリタ装芸さんのモデルハウスは木の温もりが感じられて雰囲気がいいなと思いました。それから、中村さんの人柄にも惹かれましたね。価格がはっきりしていて分かりやすいことと、内部を自由に設計できることに魅力を感じROMOを選びました」とご主人。
ともに音楽好きで、DJ機材やピアノを持ち、CDは800枚以上を保有するというBさん夫婦がつくり上げたROMO。
中は一体どんな空間が広がっているのだろうか?
シンプルな空間にも便利でおしゃれな機能が
玄関は土間部分が2畳、床があるホール部分が1畳。合計3畳の空間だ。
下足入れの上は季節のしつらえができるカウンターで、訪れた12月はクリスマスの飾り付けがなされていた。
玄関ドア付近のちょっとしたスペースに傘掛けを設けるのは、他の住まいでも見られるモリタ装芸の定番スタイル。
玄関ホールにはL字のハンガーバーが設置されており、コートやジャケットなどを吊るしておける。
洗面台、テーブル、カップボード。空間と調和する造作家具たち
LDKへと繋がるドアを開けると、すぐ左手に現れるのはコンパクトな造作洗面台。
「鏡の表面に線が入るのが嫌で、1枚の鏡にして頂きました」と奥様。
面材にオークを使ったキャビネットに白いメラミン素材の天板、真鍮のタオル掛けや黄色いタイル、バブルランプなど、こだわりが詰め込まれたかわいい洗面スペースができ上がった。
洗面スペースを通り過ぎた先に広がるのが約20畳のLDK。
空間全体を見渡すキッチンと造作のダイニングテーブルが一体に造られており、まとまりのある一角になっている。
ペンダントライトを中心に弧を描くダイニングテーブルが空間の印象を柔らかいものにしているだけでなく、家族の物理的な距離を縮め親密な雰囲気をつくり出している。角がないため、テーブルの周囲を歩く時もスムーズだ。
そのすぐそばには奥様のピアノがぴたりと納まっている。
ピアノの右側は扉のないパントリー。パスタやお茶などの食品ストック、調理器具などがきれいに整頓されている。食品用ラップやアルミホイルなどの頻繁に使うものもこちらに置かれている。
そして、その奥に見られるのがモリタ装芸の家具工房で製作された造作カップボードだ。
「収納がたくさんあるので食品ストックを買い置きできるようになりました。引き出しの部分は食器を立てにして入れられるように深くして頂きました。吊り棚にはあまり頻繁に出し入れしないものや、弁当箱・水筒、それから子どものお菓子などを入れています」(奥様)。
吊り棚の下のオープンな棚には、コーヒーのドリップ道具やカップ、グラスなど、よく使うものを収納。
オークの木目が美しい、カフェのような温かみのある一角ができ上がっている。
ソファに腰掛け、美しい階段を見上げる
ダイニング・キッチンの前に広がっているのが吹き抜けのあるリビングだ。
Bさん夫婦が望んでいたのが「家族が常に繋がっていられる家」だった。そのためにリビングに大きな吹き抜けを設け、そこにリビング階段をレイアウト。それにより、1階と2階の距離が近く感じられる空間ができ上がった。
ソファに腰を掛ければ、正面にはテレビだけでなく、TVボードと一体につくられた美しい階段と開放的な吹き抜けを眺めることができる。
スチールの手すりはグレーカラーで塗装されており、明るい色味のフローリングと調和。
手すりの笠木にはオークの天然木が使われており、その感触が心地いい。
ソファはカリモク60シリーズのロビーチェア3シーター。シンプルな空間にグリーンのモケット生地が差し色になっている。
ソファの後ろは隠れ家のような畳スペース
リビングの隣に設けられた籠もり感のある畳スペースも、B邸のユニークな空間の一つ。
今はお子様のおもちゃコーナーになっているが、畳に座り造作の文机で作業をしたり、昼寝をするのにもいい空間になっている。小上がりではなく、リビングからフラットに繋がっているため、お子様が落ちる心配もない。
キッチンのカップボードと同じオーク材で仕上げられた吊り棚の中は、常備薬やティッシュのストックなどの日用品を入れているのだそう。扉付きの収納を適材適所に分散して配置しているため、室内をサッと片付けることができるし、取り出すのも簡単だ。
「娘は壁に囲まれているのが好きみたいで、畳スペースでいつも楽しそうに過ごしています。あと、この空間のこだわりの一つが、壁につくって頂いたマガジンラックです。本を片付けやすいのがいいですね」(ご主人)。
また、高さ120cmの壁の上は、植物やフレグランスなどの小物を置くのにちょうどいいスペースになっている。
リビングを見下ろすDJブースも
次に向かったのがリビング階段の上のホール。
階段と2階の廊下にスチール製の手すりを巡らせて視線の抜けをつくり出し、上下階の一体感を生み出している。
また、晴れた日には高窓からの光がリビングにたっぷりと注ぐという。
「アパートは北向きで日当たりが悪く冬寒かったので、日差しが入る明るい家にしたいと思っていました。冬が近づいていますが、今は日が射すとエアコンをつけなくても暖かく過ごせます。高窓から青空が見えるのもいいですね」(奥様)。
そして、この開放的な吹き抜けに面した3畳の空間が、Bさん夫婦らしさがあふれるスペースだ。
コの字型キッチンのようにつくられた造作カウンターの上には、ターンテーブルやミキサーなどのDJ機材が置かれ、壁一面に造られた棚には夫婦2人のCDとレコードがずらりと並んでいる。
「最初に見せて頂いたプランでは吹き抜けがなかったんですが、DJブースからリビングが見えるようにしたくて、吹き抜けをつくって頂いたんです。あと、CDが800枚くらいあるのでそれが入るくらいの大きな収納棚を希望しました」とご主人。
ここで好きな音楽に浸る時も、すぐそばには家族が過ごすリビングがある。パーソナルな居場所でありながらも分断されず繋がっており、その距離感がちょうどいい。
上下階を繋ぐ吹き抜けは、建築面積15坪程度の家とは思えない広がりもつくり出している。
趣味も子育ても両立できる家
「前住んでいたアパートは2LDKでしたが、部屋が一つCDで埋まっていたために娘が生まれると手狭に感じるようになりました。この家に住んでからは、娘が伸び伸びと歩き回って遊べるようになりましたね。あと、アパートの時はごはんを食べる時もくつろぐ時もローテーブルでしたが、今は食べる場所とくつろぐ場所を分けられるようになりました。それも家を建てて良かったことです」と奥様は話す。
「僕はダイニングでゆっくり過ごす時間が好きで、娘を寝かしつけた後に大人だけでデザートを食べたりする時間も楽しみになっています。吹き抜けのおかげで、2階の寝室で娘が泣いた時にすぐ気付けるのもいいですね」(ご主人)。
営業担当の中村圭佑さんは「DJブースや畳スペース、ピアノを置く場所や吹き抜けなど、Bさん夫婦が思い描くイメージをしっかりと伺った上でご提案し、プラスアルファの価値のある家ができ上がったと思います」と振り返る。
外観は規格化されたシンプルな四角い箱型。
しかしながら、その内部は自分好みの間取りや造作家具を追求できる。それがROMOの魅力だ。
心地よい居場所がバラバラにあるように見えるが、実は一つの大きなワンルーム。緩やかに連続する空間と音楽が家族を温かく包み込んでいる。
B邸
新潟市東区
延床面積 90.53㎡(27.33坪)
構造 木造軸組工法
竣工年月 2022年8月
写真・文/Daily Lives Niigata 鈴木亮平