木というものはもちろん生きています。
なので木の板といっても同じ木目、同じ質感の木は世界に二つとありません。
それは人間も木も一緒なのですね。
先日建築中のお施主様とダイニングテーブルの天板に使う
無垢の一枚板を見に行ってきました。
無垢材には20cm巾程度の無垢材を接いで作られたハギ材というものもがあります。
既製品のダイニングテーブルで無垢とうたっているものはほぼこのハギ材です。
一方、一枚板というのはその名の通り
丸太を厚くスライスしたそのものを使っている無垢の板です。
そのため一枚板は曲がっていたり割れがあったり巾が狭かったり広すぎたり
クセも様々です。
しかし一枚板は接いでいる部分がないのでとてもきれいで高級感と重厚感があります。
一度一枚板を見てしまうとその不思議な魅力に取りつかれてしまいます。
私はもう何度も見に行っているのですが毎度違う無垢板が並んでいて
さらに乾燥中のまだ世に出ていない無垢板が大量積まれているのを見ると
毎回興奮してしまいます。
その大量の無垢板を見た方は皆
「こんなに大量にある中から決められるかなー」
とおっしゃります。
しかし木とも出会いがあるようです。
みなさんある一つの無垢板の前で足を止めるのです。
その無垢板は濃い色の物であったり薄い色の物であったり
木目がはっきり出ていたり曲がっていたり・・・
目にとまる無垢板の種類は様々ですが必ずと言っていいほど
ある無垢板と出会います。
この瞬間は感動に似た何かを感じます。
無垢の一枚板は決して安くはありませんが
それ以上の感動と出会いが待っている気がします。
無垢の一枚板に魅力を感じた方は出会いを求めに一度行ってみませんか?
阿部龍之介
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