愛着が湧くということ

新潟県内も桜がちらほら咲いてきましたね。

ただこのご時世なので、お花見はもちろん入学式等の

イベントも中止になっているようです。

一刻も早くコロナウイルス感染が終息することを願って

気を付けて行動するように心がけましょう。

 

さて、先日北区で建築中のI様とDIYをしてきました。

1日目は床塗装。

こちらのお宅は床材に国産の栗を採用。

数ある樹種の中からやさしい色味、はっきりとした木目、そして時間とともに色味が変化していく面白さから栗を採用されました。

せっかくなら国産の栗を採用。

金額を抑えるために塗装は自分たちでやろうといった話し合いが半年ほど前の話。

 

待ちに待った塗装工事の日、夫婦で交代しながら床塗装をされていました。

塗装してみると白っぽかった床が少しアメ色になり、木目もはっきり浮き上がってきてとてもいい感じ。

自分たちの思い描いたイメージの床材に自分たちが仕上げていく。

その喜びと達成感はほかには代えられないものになったでしょう。

塗装は思いのほか楽しかったようで夫婦で刷毛の取り合いになっていました。。。

 

2日目はタイル工事

これも思い起こすこと約半年前の打合せ。

キッチン収納背面にタイルを張るか否か論争勃発。

張りたいのはやまやまだが金額を抑えるためにここはあきらめるか。。。

そこで自分たちで張ってみるのはと提案させていただき採用、そして施工。

 

接着剤を塗っては張り、塗っては張り、タイルについてしまった汚れを拭き、

間隔の調整をしながら少しずつ少しずつ張っていきました。

ズレも味、汚れも味、そしてそれを自分たちが張ったという思い出を家に刻み込んでいきます。

張っている最中も楽しいと言っていただき、提案した甲斐があったなと思いました。

 

 

これらは職人さんにお願いすればどうってことない工事。

もちろんきれいに仕上げるでしょう。プロですからね。

塗装であれば短時間で壁を汚さずにムラなく仕上げるでしょう。

タイルは目地をきっちり揃えて、汚れ一つつけずに張ってしまうでしょう。

しかし自分たちでやってみるといかに職人さんが大変な工事をやってくれているのかが実感できます。

そのような職人の技が詰め込まれた集合体が自分たちの家で

しかもその家づくりを自分の手で仕上げていく。

愛着が湧かないわけがありません。

我々の考える家づくりはいい家を作ることではなく、完成した家で思い出を作っていただくことかなと思っております。

そのお手伝いができればそれが私たちの仕事のやりがいにつながるのかなと思っております。

 

 

家族の笑顔のために 日々精進

長岡店 阿部龍之介